こんばんは、今回は外字の作成&登録方法をご紹介します。外字とはパソコンの入力ソフトに登録されていない文字のことです。昔の文字や特別な文字は、標準でソフトに登録されていないので、普通の変換では出てきません。外字ファイルについての備忘録をまとめました。
外字ファイルとは?
外字を作成し登録するには外字ファイルに書き込まなければいけません。
外字ファイルとは、外字エディタなどで作成された外字を保存するためのファイルのことである。
Windowsに標準搭載の外字エディタで作成をすると2つのファイルが作成される。
- 管理情報が保存されるEUDC.EUFファイル
- データを格納するEUDC.TTEファイル
Windowsでは、EUDC.EUFとEUDC.TTEの2つの外字ファイルをコピーすれば、他のパソコン上でも扱えるようになるが動作の保証はされていない。後述する方法で外字ファイルがどこにあるか確認することが出来ます。
外字の作成方法
さっそくですが外字の作成方法です。今回は既存の文字を参照しながら、文字を編集し外字を作成する方法になります。例として「具」という文字の外字を作成します。
①「Windows」キー + 「R」キーを押してファイル名を指定して実行を開く > 「eudcedit」と入力する。
②下記の画面で空白の欄をクリックし「OK」を押す
③外字エディターが開くので「ウインドウ」から「参照」を押す。
④参照の画面が開くので形の欄にカーソルを合わせます。
⑤文字を入力し変換します。参照したい文字が見つかったら「OK」を押します。
⑥四角形選択をクリック > 右側の参照で 文字を選択し「Ctrl」+「C」でコピーする > 左側で「Ctrl」+「V」を押しペーストする
⑦下記のように左側の編集で同じ文字をコピーが出来ます。
⑧左側の編集でツールを使用し、文字を消したり線を引いたりして文字を修正していきます。
⑨完成したら、「編集」>「同じコードで保存」をクリックすると文字の作成が完了します。
作成した外字の登録方法
作成した外字は読み方が登録されていないため、文字変換しても出てきません。作成した外字を使用できる形にするには文字の登録をする必要があります。
①タスクバーの右下の文字を右クリック > 単語の追加 をクリック
②下記の単語の登録画面が表示されます。単語を登録するには単語(D) 欄に先ほど作成した外字を入力する必要があります。単語の登録画面は開いたまま③へ進みます。
③タスクバーの右下の文字を右クリック > IMEパッド をクリック
④IMEパッドの画面が表示されます。 文字カテゴリより 「シフトJIS」 > 「外字」をクリックします。右ペインに先ほど登録した外字文字が表示される。
⑤ 手順③で開いた単語登録の単語欄に外字作成した文字をクリックして入力します。
⑥よみを入力したら「登録」を押して完了です。
⑦上記までの作業が終わったら、メモ帳やワードを開いて変換で外字が出るか確認しましょう。ちゃんと登録できていれば下記のように外字が表示されます。
登録した外字ファイルの場所
Windowsに標準搭載の外字エディタで作成をすると2つのファイルが作成されますが、どこにそのファイルが作成されるかというと下記の場所になります。
C:¥Windows¥fonts
ただし、エクスプローラーから目視で確認できないためコマンドプロンプトを起動してファイルを確認します。確認方法は下記になります。
①コマンドプロンプトを開きます。
②外字ファイルのある場所に、カレントディレクトリを変更します。
cd c:¥windows\font
③ファイル表示で、EUDCというファイル名のみ検索します。
dir | findstr EUDC*
④EUDC.TTEとEUDC.EUFというファイルが確認できます。
外字の作成方法と登録方法 まとめ
外字ファイル作成と登録のポイントは下記です。
- 外字ファイルの保存場所はC:\windows\fonts
- 外字エディタを使うと2つファイルが保存される
- 管理情報が保存されるEUDC.EUFファイル
- データを格納するEUDC.TTEファイル
- 他のパソコンで使用するには2つのファイルをコピーして使用可能
- 外字を作成しても、単語登録をしないと表示されない
また外字について情報があれば記載します。下記の記事では手動での辞書登録方法についてご紹介しています。良ければご覧ください。
それではー!