こんばんは!ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなら必須のipconfigコマンドについて改めて調べてみました。このコマンド1つでトラブルが即解決することも多々あります。
目次
ipconfig コマンドとは?
ipconfig コマンドはWindowsのコマンドプロンプトで使用できるネットワークの設定を確認するコマンドです。ipconfigを使用することでパソコンのIPアドレス設定が確認できます。下記のようにネットワークアダプタごとにネットワーク設定が表示されます。
ipconfig のオプションについて
ipconfigコマンドは、オプションがいくつかあります。先ほどのipconfigではIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイの表示だけでしたがオプションを付与すると出来る事が広がります。オプションは沢山ありますが、ここでは主なオプションを紹介します。
ipconfig /all コマンド
オプション /allを使用すると詳細情報が表示できます。ホスト名(パソコン名)の他、物理アドレス(MACアドレス)、DHCPサーバーの情報やIPアドレス、DNSサーバーのIPアドレスなどが確認できます。
ipconfig /release コマンド
オプション /release コマンドは、その名前からわかるようにIPアドレス(IPv4)を解放します。実行すると現在設定されているIPアドレスが割り当てられなくなります。
ipconfig /renew コマンド
オプション /renew コマンドは、その名前からわかるようにIPアドレス(IPv4)を再取得します。実行すると現在設定されているIPアドレスが再取得されます。
ipconfig /displaydns
オプション /displaydns はDNS リゾルバー キャッシュの内容を表示します。ipconfig /displaydns コマンドを実行すると、現在キャッシュに入っているDNSレコードの情報の一覧が表示されます。
DNSとは、IPアドレスと名前(FQDN名)を(相互に)変換するためのデータベース・サービスであるが、Windows 2000やXPのDNSクライアントには、DNSサーバに問い合わせた結果をシステムの内部にキャッシュしておいて、外部のDNSサーバへの問い合わせをなるべく抑制するという機能が含まれている。これを「DNSリゾルバ・キャッシュ」といい、実際には「DNS Client」サービスが担当している。「リゾルバ(resolver)」とは、名前解決(name resolution)を行うための機能やサービスのことを指す(一般的にはネーム・リゾルバと呼ばれる)。
引用元: ITmedia
ipconfig /flushdns
オプション /flushdns はDNS リゾルバー キャッシュを破棄します。ipconfig /flushdns コマンドを実行すると、現在キャッシュに入っているDNSレコードの情報の一覧が破棄されます。
「ネットワーク環境の移行」や「サーバー更改」で名前とIPアドレスの対応が変わった場合など古いDNSレコードがキャッシュされていると、新しく設置したネットワークサービスへつながらないというトラブルが発生しやすいです。その際にDNSレコードの情報の破棄をするとつながることがあります。
ipconfig による切り分け方法
複数のオプションを紹介してきましたが、基本的によく使うのは ipconfig /all コマンドでしょう。ipconfig /all をすることで下記のように切り分けが出来ます。
ネットワークに繋がらないパソコンは、まずは ipconfigコマンドを打ちましょう。このコマンドを打たずに切り分けをすると「サーバー機器」や「ネットワーク機器」が不安定なのかな!?と思ってしまいそこから調べてしまうこともあります。その場合は切り分けに時間を使ってしまい無駄になってしまいます。
ipconfig /all でIPアドレスが表示されない場合、パソコンのIPアドレスが取得できていないため「パソコンからハブにLANケーブルが繋がっていない」可能性があります。他にも「ネットワークアダプタが無効」「ネットワークアダプタの故障」になっているかもしれません。
まとめ ipconfig コマンドのオプション
パソコンのネットワークが繋がらない時(切分け時)に行なうのがipconfigといっても過言ではないでしょう。もしipconfigのアドレスが正常だった場合は、次にpingを行なって疎通確認をするなど順を追って切り分けることが可能になります。また切り分け時に便利なコマンドがあれば記事に書きます。それではー!
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