こんばんは!突然ですが、世の中は沢山の企業が存在しています。会社の中でもホームページにアクセスしたり、外部組織とメールしたり、ファイル共有サーバーにアクセスしたりします。企業ネットワークは全体的に見るとどのような感じで繋がっているのか絵を描いてみました。
企業ネットワーク構成図 システム接続の仕組み 備忘録
目次
企業ネットワーク構成図
企業によってはネットワーク構成は違いますが、簡易的な1つの例として下記がネットワーク構成図(物理構成図)になります。実際はもう少し細かい図になります。
一般的には各機器の接続構成図をネットワーク構成図またはシステム構成図と呼びます。
ネットワーク構成図にも物理構成図と論理構成図があります。システムがLANなどで物理的に接続を示した構成図が物理構成図です。仮想IPやVLANなど内部の論理的な接続を示した構成図が論理構成図です。
各役割を大きく分けると網(ISP)、ネットワーク機器、サーバー機器、端末に分かれます。
網 (インターネット網 WAN網)
網の種類は、2つに分けるとインターネット網、WAN網に分かれます。
インターネットは世界中のコンピュータなどの情報機器を接続する不可欠な社会基盤(インフラ)です。元々インターネットは、1969年に米国の高等研究計画局(ARPANET)が、3つの大学と研究所をネットワークで繋いでいったものが始まりです。そこから様々な組織や通信事業者へと繋がって世界中へ拡大していき現在のような形となりました。
携帯電話などのキャリア網も元々は契約キャリア間のメールでしたがKDDI,NTT,ソフトバンクなどの業者が繋がり更にインターネット網とも繋がりようになりました。そのおかげでパソコンからの送信メールがスマートフォンへメール受信できるようになりました。
WANはWideAreaNetworkの略で広域通信網の意味です。 本社と支店間など地理的に離れた拠点のLANを接続するネットワークのことです。企業などは複数のWANサービスから回線品質やコスト等を考慮した上で最適なWANサービスを選択し契約します。
他にも全国的に繋がる閉鎖的なWANとして、自治体はLGWAN(総合行政ネットワーク)、大学などはSINET(学術情報ネットワーク)、警察庁は警察庁WANシステム などもあります。
ISP (インターネットサービスプロバイダ)
インターネットは、物理的に線がつながっているだけでは通信ができません。インターネットを使う際は、PCやサーバーなどの接続窓口となる事業者「プロバイダー(ISP)」と契約する必要があります。
プロバイダーは大手だとOCN、ぷらら、BIGLOBE、nifty、楽天ブロードバンド 等の会社になります。
ネットワーク機器
ネットワーク機器は通信を相互にケーブルで接続したり、ネットワーク機器に設定をし通信制限したりする事が出来る機器です。無線AP(アクセスポイント)もケーブルは不要ですがネットワークを接続するという意味ではネットワーク機器となります。
- ONU
- FW(ファイアーウォール)
- ルーター
- L3スイッチ
- L2スイッチ
- 無線AP(アクセスポイント)
サーバー
知識がない方は、サーバーって何?パソコンと何が違うの?と思うかもしれません。サーバーは私たちが普段使っているパソコンと同じようなものです。
パソコンにファイル共有機能を実装すればファイル共有サーバーとなり、認証機能を実装すれば認証サーバーとなり、IIS(インターネットインフォメーションサービス)を実装すればWEBサーバーとなります。
サーバー(Server)は提供する側と捉えて良いかと思います。クライアント端末(PC)は、提供を受ける側と捉えて良いです。
例えば、WEBサーバーなどは普通に使う家庭用パソコンでもWEBサーバー機能を実装は出来ます。しかし組織外の方など多数の方がホームページを見るためWEBサーバーへアクセスすると表示処理が重くなります。その為、サーバーは一般的な家庭用パソコン以上に容量も大きく、スペックが高くなります。
サーバーは一般的に下記のような種類があります。
- 仮想基盤サーバー
- ファイル共有サーバー
- DHCPサーバー
- 認証サーバー
- ADサーバー
- プリンタサーバー
- 無線LANコントローラーサーバー
- ネットワーク監視サーバー
- メールサーバー
- Webサーバー
- DNSサーバー
クライアント端末
クライアント端末は、単にPC、クライアント、端末とも呼ばれます。ホームページを見たり、メールを作成して送ったり、ファイルを作成したりする事のできる操作側の機器です。昔は机の上にパソコンなんてなかった時代ですが、今では当たり前のように1人1台PCを置く企業が増えた時代になりました。
企業外のネットワーク図構成
今度は、企業の外側のネットワークを見てみましょう。物理的には下記のような感じでネットワークに接続しています。
家や企業に接続されているパソコン⇔LANケーブル⇔ONU⇔光ケーブル⇔とう洞(地下) or 電信柱 ⇔ NTT(基地局) と繋がっています。
- 電柱(NTT電柱)
- クロージャー(端子管)
- マンホール
- とう洞
- MDF
- 基地局(NTT)
- ケーブル
通信ケーブルは電柱やとう洞と呼ばれる地下通路を通り基地局へ繋がります。その為、企業の本社と支店間でメールを送ったりホームページを閲覧ができます。もちろん企業から家庭にも物理的に接続されているのでメールを送ったりホームページを閲覧する事ができるのです。
遠く離れた島国などは、どうやって繋がっているのかというと海底ケーブルが通っておりこちらも物理的には繋がっているのでメールやインターネットを閲覧することが出来ます。
ちなみに電柱をよく見ると高い電柱と低い電柱があるのが分かると思います。高い電柱は電力会社の電柱で電力柱。低い電柱はNTTの電柱で電信柱と呼びます。
企業ネットワークが難しいと感じた方は家庭内ネットワークの仕組みから確認してみましょう!それではー