こんばんは!本日は、ある特定のフォルダをコピーしたい時に使えるのがrobocopyコマンドです。コピーコマンドは、他にcopy、xcopyがありますがrobocopyはフォルダの同期が可能です。コピー元とコピー先の差分を確認してコピーが可能になります。様々なオプションがありとても高機能なコピーコマンドです。
Robocopyは、Windowsのコマンドラインツールであり、ファイルおよびディレクトリのコピーと同期を行うための強力な機能になります。本日は、robocopyの基本的な使い方についての備忘録です。
robocopy使い方 コマンド
構文の説明
robocopy ロボコピーコマンド
基本構文
robocopy [オプション] [コピー元] [コピー先]
[オプション]
/MAXAGE:n 指定日よりも古いファイルを除外する※1
/e 空のものも含めてサブフォルダをコピーする
[コピー元] \\192.168.1.1\c$\script
[コピー先] D:\test
Robocopy コマンド 例
「\\192.168.1.1\c$\script」内の「本日の日付から7日前まで」の「空フォルダ」も含むデータのみを、端末の「D:\test」フォルダにコピーする。
コマンドとしては下記のコマンドになります。
robocopy /maxage:7 /e \\192.168.1.1\c$\script D:\test
オプションを1つずつ分解して説明すると下記になります。
- maxage:7 7日前以前のフォルダならコピーしない
- /e 空のフォルダもコピーする
- コピー元のフォルダ \192.168.1.1\c$\script\test
- コピー先のフォルダ D:\test
Robocopyバッチ作成手順
ここからは、robocopyのバッチファイル作成手順です。事前にDドライブ直下に「test」フォルダを作成しましょう。
1.メモ帳を開きます。
2.下記のコードをコピーします。
@echo off
cd \
robocopy /maxage:7 /e \192.168.1.1\c$\script D:\test
echo.
exit
3.メモ帳に貼り付けます。
4.名前を付けて保存します。(例:ファイル名robocopy_test.bat)
4.これで完成です。(コピー先やコピー元のパス修正はバッチファイルを右クリックし編集をします)
このバッチファイルを実行することでファイルのロボコピーが可能です。パス名が違っていたりアクセス権の内フォルダをコピーするとエラーではじかれるので、その場合は編集して見直してみてください。
Robocopy まとめ
今回、基本的なRobocopyについて紹介しました。以下に、Robocopyの良い部分をいくつか挙げます。
- 高速なコピー: Robocopyは非常に効率的なファイルコピーを行います。並列処理やバッファリングなどの最適化により、高速な転送が可能です。
- 強力な同期機能: Robocopyは、ソースとターゲットの間で変更があったファイルのみをコピーする同期機能を提供します。これによって効率的なバックアップやフォルダの同期が実現できます。
- 柔軟なオプション: Robocopyは多くのオプションをサポートしており、コピーの動作や挙動をカスタマイズすることができます。複数のファイルやフォルダの指定、ファイルの除外、ログの出力など、さまざまな対応ができます。
- ファイルの整合性チェック: Robocopyは、コピー後のファイルの整合性チェックを行うオプションも提供しています。これにより、コピーが正確かつ完全に行われたことを確認することができます。
- 継続的なコピー: ファイルのコピー中にエラーが発生した場合でも、Robocopyは継続的にコピーを試みることができます。ネットワークの不安定性などの問題があっても、コピーの完了を確実にすることができます。
これらの特徴により、Robocopyはファイル操作の自動化やデータのバックアップ、ディレクトリの同期など、さまざまな場面で優れたツールとして使用されています。
更に詳しく知りたい場合は robocpy /? でオプションを確認しましょう!便利なRobocopyなのでバックアップに役立つでしょう。
更にタスクスケジューラーでRobocopyバッチファイルを指定することにより、日付や曜日を指定して自動で簡易バックアップが完成します。
毎日の日付フォルダを作成しバックアップの世代管理ができます。日付フォルダごとにバックアップを世代管理したい場合は下記の記事を参照してください。それではー!