こんばんは!今回はバッチファイルのfor文を使ってインクリメント(+1増分)/デクリメント(-1減少)についての方法について記述します。この方法を覚えていると応用が効きますので是非利用してみてください。
目次
バッチファイル for文 構文
for /l %%n in (1,1,10)do (echo %%n)
for文の最初の「/l」はオプションです。変数を指定し「開始値、増分、終了値」を取ってループさせる場合にはオプション「/l」を使います。
次の「%%n」の箇所は、ループ内で変更される変数で、アルファベット1文字であれば何でも大丈夫です。。
次の「in (1,1,10)」については、1から始まり数値を1ずつ増加させて、10になったらループ処理終了を表します。このとき、ループ変数である「%%n」の中に、ループごとに 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8 ,9 ,10という値が入ります。
バッチファイル for文 インクリメント(+1)
まずはインクリメントですが、英単語では「増加」「増分」を指します。コンピュータ分野では「数値から1を増やすこと」を指します。
下記はインクリメントのバッチファイル結果です。
変数n=1からはじまり、1ずつ増加、n=10まで繰返し処理をしています。
下記はfor文のインクリメントコードです。
@echo off
echo ■■■■■■■■■■■
echo ■ インクリメント ■
echo ■■■■■■■■■■■
echo.
rem ループ処理
for /l %%n in (1,1,10) do (
echo.
rem 変数「n」に+1する
echo n=%%n
)
echo.
pause
- この例では、
for /l
コマンドを使用して、1から10までの範囲をループします。変数
nを使用して、n
変数をインクリメントしています。 - 上記のコードを実行すると、
n: 1
からn: 10
までの数値が表示されます。 for /l
コマンドでは、始点、増分、終点を指定することができます。上記の例では、始点が1、増分が1、終点が10となっています。ループのたびに 変数nがインクリメントされ、その値が表示されます。for
文は、バッチファイルでさまざまな処理を繰り返し実行する際に便利なコマンドです。インクリメントする場合は、 変数を利用し更新することができます。
バッチファイル for文 デクリメント(-1)
反対にデクリメントですが、英単語では「減少」を指します。コンピュータ分野では「数値から1を減らすこと」を指します。
変数n=10からはじまり、1ずつ減少、n=1まで繰返し処理をしています。
下記はfor文のデクリメントコードです。
@echo off
echo ■■■■■■■■■■■■
echo ■■ デクリメント ■■
echo ■■■■■■■■■■■■
echo.
rem ループ処理
for /l %%n in (10,1,1) do (
echo.
rem 変数「n」に+1する
echo n=%%n
)
echo.
pause
- この例では、
for /l
コマンドを使用して、10から1までの範囲をループします。変数
nを使用して、n
変数をデクリメントしています。 - 上記のコードを実行すると、
n: 1
0 からn: 1
までの数値が表示されます。 for /l
コマンドでは、始点、増分、終点を指定することができます。上記の例では、始点が10、増分が-1、終点が1となっています。ループのたびに 変数nがデクリメントされ、その値が表示されます。for
文は、バッチファイルでさまざまな処理を繰り返し実行する際に便利なコマンドです。デクリメントする場合は、 変数を利用し更新することができます。
まとめ バッチファイル for文のインクリメントとデクリメント方法
バッチファイルのインクリメントデクリメントについてのまとめです。for文を扱えると応用が広がります。
- インクリメントは数値を1ずつ加えていく処理
- デクリメントは数値を1ずつ減らしていく処理
- for構文 ⇒ for /l %%n in (1,1,10)do (echo %%n)
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